年下彼女


「心あたりとかある?」

ズズっと音を立てながら
シェイクを飲む奈津



『ごめん。わかんない・・・』


「そっか。
じゃあ今まで来た道探してみるかっ」

笑顔で奈津はそう言うと、スタスタと店を出て行った
私は奈津に無言でついていった












「ないねぇ」


『うん・・・』







私達は、日が沈むまで
探した


奈津も、塾があるのに
「どうせサボるしッ」
って言って今まで付き合ってくれている



『もぉ帰ろう。』

私は、諦めたようにポツリと呟いた



「え、でも・・・」


『いーのいーの!
あんなの、またいつだって買ってもらえるし。』

本当は、世界に1つしかないけど・・・・


「・・・分かった。
じゃあ、私こっちから帰るから、バイバイ」


『うん、ばいばーい!今日はホントありがとー!!』

大きく両手を左右に振って、大声で別れを告げた
そしたら、奈津も満面の笑みで手を振り返してくれた








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