年下彼女

「亜季!!
あんた、何時かわかってんの!?」


家に着くと、母に怒鳴られた


当たり前だ。
連絡もいれずに11時に帰ってくる娘を叱らないわけがない




「何してたの?」


『・・・古本屋で立ち読みしてた。』


「時間を考えなさい!」
そう言い放って、母は自分の寝室へこもってしまった



私も、静かに自分の部屋へと向かった

部屋に入ると、ベットに倒れこみ、天井を見上げた






『はぁ・・・・』


あのピアスだけは・・・

なくしたくなかったなぁ・・・





『・・・・ッ』

ごめんなさい、お母さん

ごめんなさい、お祖母ちゃん






私は
謝罪の気持ちを込めて
大粒の涙を流した





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