年下彼女


とりあえず、私達は売り切れない前に食堂へと急いだ


『奈津、何にする?』


「ん~、B定食!
亜季はらーめん?」


『どーしてわかったの!?』
驚いて奈津の顔を見た
すると、奈津はニコっと笑って


「あんた、麺類好きじゃん。
・・・太るよ~」


『うるさあ~い!!!』
私は明るく笑う奈津の背中を
ポカポカと叩いた










「あの、亜季さんと奈津さん?」





「『ふぇっ?』」

急に呼び止められた、その声に
驚き、思いっきり首をひねって振り向いた







『西井先輩・・・』

「あ・・・」




そこには・・・

私の憧れ、西井先輩が
さわやかな笑顔を放ちながら
こちらに何かを差し出していた



「こんにちわ。俺の事、知ってるのかな?」

そう言って、私達にまた1歩近づいてきた


『知ってます!』

思わず出た大声に、自分自身でも驚き、赤面した


「クスッ・・・
元気だね。」


『・・・ッ』
そのハニカミ笑顔に、爆発直前だった

イメージとは違う、優しい先輩
とても、かっこよかった



「え、何か用ですか?」
奈津はやっと我にかえり、先輩に問いた


「昨日、生徒会室にいたでしょ?
その時、こんなの落とさなかった?」








そう言って差し出した彼の手の上には





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