年下彼女
教室に着くと、真っ先に教卓に向かう




『なっちゃん・・・
席結構離れてる・・・』


「うそぉぉ~・・・」


『・・・・本当。』


私達は肩をガックリと落とし、自分の席へと向かった






私の席は、3年棟が見える窓際の一番後ろ。
奈津の席は、廊下側の後ろから2番目。

奈津の方を見ると、もう前の席の女の子と仲良くなってる





スゴイなぁ・・・・・






私は、人見知りするタイプだから、なかなか自分から声をかける事ができない
寂しい思いで、3年棟を見つめていいると、肩に何かがぶつかった



「あ、ごめん。」


『わっ・・・スイマセン・・・
って、え!?』


「・・・・あ!」





そこには、見慣れた顔の男の子が立っていた


『幹人ー???!』

「亜季じゃんっ!久しぶりぃ」


ワックスでツンツンに立てた髪
着崩した制服
幼さが残っている童顔

そして・・・・
『ダンス命』
と落書きされた鞄



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