Serendipity(セレンディピティ)
「…幻覚…?」


「何を言ってるんだ」

「まあ、びっくりするのもしょうがない、ハハハハ」





「…痛っ、!!!」


辺りを見回そうとしたけど、
身体に激痛がはしり、少しの範囲しか見渡せなかった。



「おいおい、あんま動くんじゃない。お前相当怪我してるからな。」


起き上がろうとしたわたしの両肩をそっと押さえ、
ゆっくりとまた寝かせてくれたその青年。




クリーム色の柔らかい色のさらさらとした金髪に、
外国人の血でも入っているのだろうか、
グレーと青が混ざった色の瞳。

肌の色も白く、長身で、白いYシャツを着ていた。


わたしみたいな奴には関わったことのないような人。

優しくて真っ直ぐな瞳を持っていた。




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