Serendipity(セレンディピティ)
1 絶望は絶望へ
「まゆちゃーん!指名入りました〜」
「は〜い!」
準備を済ませ、お客様の元へ笑顔で向かう。
「今日のお客様は初見さんだからね。まあ、まゆちゃんのことだから良くやってくれると思うけど」
「了解でーす!」
店長の神崎さんにそう耳元で報告を受ける。
「ご指名ありがとうございます、まゆでーす!」
「ハハハハ、可愛いね。ほら、横来てよ」
見るからに偉そうなおじさま。
その隣にいるのは部下たちかな。
「失礼します」
横に座ると当たり前のように
肩を組まれる。