短編集
>こっち向けや


そんな命令文だったけど、たぶん、いや確実に、
あたしの顔は真っ赤とは言わないまでも赤くなっているだろうし、そんなのただの恥さらしだ。
(しかも相手は大介)これは本気でどうするべきか、そろそろ分からなくなってきた。
・・・・・と思ったら届いたメール、また大介からだった。



>俺も好きやで


そのメールを見てバッと後ろを振り返ると、大介がニヤリと笑った。
その余裕な厭らしい笑顔に、また顔が赤くなったのが分かって慌てて前を向く。
果たして、授業が終わるまであたしの心臓は持つのか?(持たないような気がする・・・!)


[完]
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