放課後の教室
「蒲登原...」
そこにいたのは同じクラスの
蒲登原 雷耶 Hotohara raiya だった
蒲登原はクラスの人気者の男子だ
いつも周りに沢山の人がいる
その蒲登原が私に話しかけて来たのは初めてだった
「良かったら...傘...入るか?
俺も駅だし」
蒲登原はそう言って私を傘の中に手招きした
私がどうしたら良いか分からずオドオドしていると
蒲登原が私の手を引いて、傘の中に入れた
これを世に言う相合傘と言うのだろう
「そんな警戒すんなよな」
蒲登原はそう言って私の手を引きながら歩き出した
その時の蒲登原の少し照れた笑顔に
私は一瞬にして恋に落ちていた