【壁ドン企画】騒がしい同期を黙らせる方法



「ちょっと、片倉!いい加減に…っ」


「あ、やっとこっち見てくれた。」



痺れを切らして声をあらげる私に、
片倉は優しく笑ってそう言った。



な、なによそれ!
笑い事じゃないんだけど!?

言いたいことは色々あったけど、
そんな裏ない笑顔見せられたら、







…なにこれ、
すごい熱いし、なんで…っ









「…なにその顔」


「え、」



がらにもなく照れる私の顔を見つめ、
片倉は、ぼそっと呟いたかと思うと、
ぐいっと私の腕をひっぱった。





「ちょっ、ちょっと!?
どこいくのよ!私まだ、仕事中…っ」


「そんなのあと」



はぁ!?

あとってなによ!こっちは真面目に仕事してたんだけど!?



って言うか、痛い!
力強すぎて腕が痛いんだけど!





そんなことを言うと、きっと
まためんどくさいことになるから
黙っておくことにした。




って言うか、どこまで、行くわけ!?

焦る私をよそに、
私の手を引いて、ずんずんと廊下を
歩く片倉。




< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop