【壁ドン企画】騒がしい同期を黙らせる方法
「ちょっと、片倉!いい加減に…っ」
「あ、やっとこっち見てくれた。」
痺れを切らして声をあらげる私に、
片倉は優しく笑ってそう言った。
な、なによそれ!
笑い事じゃないんだけど!?
言いたいことは色々あったけど、
そんな裏ない笑顔見せられたら、
…なにこれ、
すごい熱いし、なんで…っ
「…なにその顔」
「え、」
がらにもなく照れる私の顔を見つめ、
片倉は、ぼそっと呟いたかと思うと、
ぐいっと私の腕をひっぱった。
「ちょっ、ちょっと!?
どこいくのよ!私まだ、仕事中…っ」
「そんなのあと」
はぁ!?
あとってなによ!こっちは真面目に仕事してたんだけど!?
って言うか、痛い!
力強すぎて腕が痛いんだけど!
そんなことを言うと、きっと
まためんどくさいことになるから
黙っておくことにした。
って言うか、どこまで、行くわけ!?
焦る私をよそに、
私の手を引いて、ずんずんと廊下を
歩く片倉。