ルイナス
俺はそれからもう一度眠りについた。





目が覚めると部屋の電気が消えていた。


月明かりが優しく部屋を照らす。




壁に掛けられている時計を見ると、夜中の3時だった。


かなりの時間眠っていたみたいだな。





これは夢ではないんだ。




ガラナ達の生まれるよりもずっと昔を俺は今生きているんだな。



変な感じだ。










ちょっと外の空気でも吸いに行こうかな。




俺はそう思い部屋を出た。





なるべく音を立てないように廊下を歩いた。





ギシッギシッ‥‥‥



極力音を立てないようにと思ったが、廊下の床の軋む音は鳴ってしまう。


ゆっくりと歩きながら、多分外に続いているであろうドアに向かう‥‥‥‥と、急に後ろから肩を叩かれた。



ポンポン。


「うわぁ!」


情けない声を出し驚いた。




「しーっ!静かにして!お兄ちゃんとお客さんが起きちゃうよ!」





ミミだった。




驚かせるなよな‥‥‥。



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