ルイナス
ミミは、廊下で人の気配を感じて出てきたらしい。




「ビックリさせるなよな!」

「ごめんねぇ!」

ミミは悪びれた様子もなく言う。

俺とミミは宿の裏庭にあるベンチに座った。


「ねぇシン、これからどうするの?」

「どうしようかなぁ‥‥‥。」


本当に、俺はこれからどうすればいいのだろう?


「あのね!噂で聞いた事があるんだけど、この町をずっ〜と西に行けば標の洞窟っていうのがあるらしいの。それで、その標の洞窟に住む仙女は訪れた人に、これからどうすればいいのかとか、どうすべきなのかを教えてくれるんだって!予言者みたいな感じかな?」


なるほど。
そこに行けば何か分かるかも‥‥でも‥‥‥所詮は噂だしなぁ。

俺が困惑していると、ミミは続けてしゃべった。


「この町に住んでるビバークって剣士の父親が、標の洞窟に行って仙女に会ったんだって。今日の朝一番にでもビバークの家を訪ねたらどう?私もついていくから!」


ふぅん‥‥

まぁ行ってみようかな。

考えていても何も分からないし。










ミミは俺に朝の9時に(今から約6時間後)ビバークの家に行くと言い、部屋に戻っていった。
俺もしばらくボーっとしてから部屋に戻った。



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