ルイナス
朝9時。



俺はミミと共にビバークとかいう奴の家へ向かった。


俺はずっと学校の制服のままだったので、マイスに服を借りた。



ビバークの家は町のはずれにあって、他の家と同じようにレンガ造りの家だった。



「ビバークってどんな奴なんだ?」

俺は一応聞いてみた。

ミミはう〜ん‥‥、と悩んだ。

「男の中の男!みたいな、すごい熱い奴だよ。剣士としても腕がいいし、でも根は優しいんだ。私はそんなにしゃべった事ないけどね。」

ミミは素っ気なく言った。


あ〜俺そういう奴は嫌いだな‥‥。
熱血野郎はなんか苦手。



「居るかなぁ‥‥?」

ミミはそう言ってビバークの家のドアの前に立った。
ドアをノックしようとした瞬間‥‥!




「何か俺に用なのか?」

低い男の声が背後からした。


振り返るとそこには一人のがたいのいい男がいた。
歳は多分俺よりも少し上くらいの‥‥‥こいつがビバーク?



「あっ、えっと‥‥ビバーク‥‥さん?」


俺は驚きつつも聞いてみた。




以外にも普通に男は答えた。

「ああ。俺がビバークだ。で、何の用だ?」

するとミミが話しに入ってきた。

「あなたに聞きたい事があるの。私、ミミよ。宿を兄と一緒に経営してるの。こっちはシンっていって、シンは‥‥‥‥」




ミミはそれ以上話さなかった。

いや、話せなかったのだ。



何故なら‥‥‥‥ビバークがいきなり‥‥‥







ぶっ倒れたからだ。




< 16 / 36 >

この作品をシェア

pagetop