喪失
再会
東京。
私にとっては、もう見慣れた街。
田舎から出てきた私は、最初は戸惑って、ひとりぼっちにも思えたけれど。
今ではもう、馴染んでる。
色んな人がいて、色んな価値観がある。
そして、どれも否定されることはない、そんな街。
この街のどこかに、春次郎さんがいるんだ。
たった一人で。
傷付いた心と体を抱えて。
待ってて、春次郎さん。
今行くから。
望まれていなくてもいい。
私のこと、邪魔だって、詰ってもいい。
あなたのそばにいたいから―――
私は、一度家に帰ると、楽器を持って再び家を出た。
彼のいる、大学病院を目指して。
私にとっては、もう見慣れた街。
田舎から出てきた私は、最初は戸惑って、ひとりぼっちにも思えたけれど。
今ではもう、馴染んでる。
色んな人がいて、色んな価値観がある。
そして、どれも否定されることはない、そんな街。
この街のどこかに、春次郎さんがいるんだ。
たった一人で。
傷付いた心と体を抱えて。
待ってて、春次郎さん。
今行くから。
望まれていなくてもいい。
私のこと、邪魔だって、詰ってもいい。
あなたのそばにいたいから―――
私は、一度家に帰ると、楽器を持って再び家を出た。
彼のいる、大学病院を目指して。