真夜中のパレード
そう告げた言葉通り、ここ数日で彼の印象が大きく変わったのは本当だった。
透子はあらためて上条を見つめる。
天音でいる時とは違って、懸命に話そうとはしてくれず相変わらず無愛想だけれど、いつの間にか彼を怖いと思うことはなくなっていた。
蕎麦をすすっていると、不思議そうな視線を感じる。
「……どうかしましたか?」
「いや。
なんだか、顔が違うように見えて」
その言葉に、思わず持っていた皿をひっくり返しそうになった。