いちご
-第2章-

真実と嘘

私が1番辛い時間は、教室に居る時だった。

「麻里ってそう言う人なんだぁ」
「びっくり…」
「ユイ可哀相…」

教室に理解者は、誰1人居なかった。

皆ユイの言葉を信じきって私の言う事なんて絶対に聞いてくれなかった。

ユイは、満足げに私を見ながら笑う…

皆の中で私は、悪者…
ユイは、悲劇のヒロインだった。

「ユイね…本当に悲しかった……」

皆に涙を見せるユイ…

それが本物の涙なのかは、私には、解らない…

「大丈夫っ!!」
「麻里からは、私達が絶対に守るから」

皆ユイとばっかり話してる…

教室に私の居場所は、少しも無かった。

特に悠がサボっていたりする時は、凄い…

悪口とか言って来たり
手紙もメールも…
何通も送られて来る…

学校では、疲労しか感じなかった。
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