いちご

「てめーら麻里に何かしたらぶっ殺すからな」

悠は、そう言って皆を睨んだ

皆怯むけど…
ユイだけは、違った。

「うっ……酷いっ…麻里達は、ユイが……嘘泣き…してるって…思ってるんだ……」

泣き続けるユイ…

だけど私は、ユイに何も言わなかった。

正直…
本当にそう思ってるかが解らなかったから…

「もう良いよっ…!!麻里の事信じてたのにっ!!」

ユイは、そう言って教室から出て行こうとした。

だけど私は、それを大声で止めた。

「待ちなさいよっ!!ユイの事信じて無い訳じゃ無いけど…ユイは、私の話なんて聞いてくれなかった!!解ってくれようとしなかった!!……私は、ユイの事…大好きだもん……」

言い終わると…

私からは、自然に涙が零れた…

ぽろぽろと尽きる事無く……