いちご
そして私は、先生に簡単な嘘を言って
教室を出た

勿論ユイを探す為…

このままユイを見捨てる事なんて私には、絶対に出来ない…


私は、授業中の校内を走り回った。
今日の空は、曇りだった…
校内を走る私にたびたび見える空…

その空は、私の心を表しているようだった。
分厚い雲のせいで私は、心をかき乱される
ユイが何を思っているのか解らない

どうしたら良いのか解らない…

「ユイっ……どこっ…」

私は、息を切らしながら走った。

きっと今の私は、息が切れてて
苦しいはずだけど…

自分は、そうは、感じなかった。

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