いちご
「麻里…?どした?」

「えっ!?あっ嫌何でも無いよっ…」

ボーと考えて事をしていた私は、悠の言葉で現実に押し戻された。

「もぅ麻里までー!」

「ごめんごめん」

私は、アハハとその場をなんとかごまかした。
またユイとごたごたには、絶対になりたく無かった。

ユイは、必要以上喋らなかった。ずっと下に俯いたままだった。

「……ユイ」

私は、ユイの肩に手をかけた。

「……っ!!」

ユイは、我に戻った用に私の方を向き
素早く私の手を掃った。

「あ……」

ユイは、掃った事をとても後悔してるような顔だった。

「ごめんびっくりさせちゃった?」

私は、何に動揺する事も無く真っすぐユイを見た。

「……ごめん…」

ユイは、また下を向いてしまった。
絶対に私の目を見ようとしないユイ……

私は、心配でしかたがなかった。
< 129 / 175 >

この作品をシェア

pagetop