いちご
「……っ…」

私は、とうとう話せなくなり黙り込んでしまった。

「嫌だ…ココで泣かないでよ…先生に勘違いされるじゃん…」

美穂は、ハッと面白そうに笑っていた。

今までの優しい美穂の思い出に私は、中々今の美穂を受け入れられなかった。

「ほらーだから言ったじゃん麻里ーっ」
「コイツら置いといて行こ?」

私を見兼ねた花と芽依が私に寄って来た。

「花……芽依…」

花がスッと差し延べた手に私は、捕まってしまった。


私は、その後一回も美穂達とは、話さなかった。

大好きだった学校は、暇な所と化してしまった。
花と芽依と居ても楽しく無かった。

癖で美穂を見てしまう…

私の大好きだった親友は、いきなり友達以下にまで下がってしまった。
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