いちご
「悠っ…待って」

私が叫んだ声も遅く…
悠は、男達に飛び掛かった。

怖くて痛々しい音が生々しく聞こえて来る…

私は、悠に怖いと言う感情を持った。


私が声を描けられずに居ると男達は、みるみるうちに倒れて行く……

「悠っ止めてっ…死んじゃうっ」

私は、やっと悠の元に走り悠の腕をがしりと掴んだ。

「ばろぉコイツらは、お前を――…」

悠の低くく怖い声に私は、負けじと大声で言った。

「違うっこの人達は、川崎先輩に言われてやっただけだよっ!!……きっと…」

私は、悠の目を見つめその場に立ち尽くした。
悠がどんな反応を示すか怖くてたまらなかった。

「瑠璃…あの野郎…」

悠は、掴んでいた男の胸倉を放し私の手を握った。

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