いちご
悠が行ったのを見送ると私は、自分の鞄から雑誌を取り出してユイの元に向かった。

「ゆっいー♪」

ユイの隣の席に座り私は、雑誌を開いた。

ユイは、ピクリと反応は、したが視線は、窓に向けたままだった。

「今度さーまた遊ぼうよ♪ちょっと遠出してみる?ディズニーランドとかさっ……」

何を言ってもこっちを見てくれないユイに私は、さすがに悲しくなった。

「…あ…後さ…プリクラも撮ろ?…契約……し直さなきゃ」

ユイは、私の方を驚いた用に見た。
やっと視線を私に変えてくれた…。

「契約って…麻里……覚えて…」

「正確に言うと思い出したって感じだけど……もう一度取り直して良い?」

私が涙ぐんだ目をして言った後ユイまで泣き始めた。
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