いちご
「私が…力を貸そうか?」

私の後ろから声が聞こえる…

聞き覚えのある声…。
とても懐かしい声…。

私には、振り向かなくてもそれが誰かすぐに解った。

「み…美穂……?」

手や足が震えだす…


本当に美穂?

罠じゃない?

あの美穂なの?


自分の思いがあふれ出す。

悲しい別れを遂げた

大好きだった親友の美穂?

「そうだよ…美穂。」

美穂から返事が返ってきた。

本当に…
本当に美穂なんだ…

だけど何で?
何で美穂が私達に力を貸してくれるの?
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