いちご
私は、携帯を投げ捨てた。

「もぅ!!うるさいなっ!」
ベットに投げ付けた携帯は、
軽く跳ねた後ストラップがぐちゃぐちゃになって乱雑に置かれたような状態になった。


「間違いメールじゃなくて…私は、友達からのメールが欲しいんだから…」


体育座りをして膝に顔を埋めた。


♪〜♪〜♪〜


また鳴った。
私は、もう嫌になった。

「あぁ!!何なのよー!1回だけ送って間違いって事言ってやるーっ!!」

私は、鳴っている携帯を手に取り新しくメールを打った。

相手は、勿論間違いメールの奴……

<あの…間違いメールじゃないですか?>

必要な文だけ書いて
私は、迷わず送信ボタンを押した。
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