いちご
「ねぇ…ユイに隠し事は、無しでしょぉ?」

ユイは、ちょっとイライラしているようだった。

「だから…別に何も無いよ……」

私は、そっぽを向いた。

こんな顔…
嘘ですって書いてあるような顔だった。

だからとてもじゃないけど見せられない…

「ふぅん…」

ユイは、私をジロジロ見た。

私を観察するかのように……

私は、いきよい良く席を立った。

「そんなに信じられないんだったら良いから!!メアドだって聞かない!」

私は、教室をそのまま出た。

ユイは、走ってついて来た…

「ごめんごめんーっ!!お願いっ!悠君からメアド聞いてっ!!」

私は、止まったけど思った。


―――やっぱり悠目当てかぁ…
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