いちご
「わっ…わかんないよぉ…私だって……」

ユイに胸倉をつかまれたまま

私は、涙をポロポロ流した。

大好きな親友が私にこんな事言うなんて…

それが信じられなくて…
悲しかった。


「解からないって!!嘘つき!!裏切り者!!」

予想どうり…

ユイの口からは、"裏切り者"と言う言葉が出た。


「うっ…ぐすっ…ふぇ……」

ボロボロと泣いた。

私の涙は、止まらなかった。

「最低!!ふざけんなよ!!泣いて終わると思ってるの?あんたなんて大嫌い!!」

ユイは、それだけ言うと図書室から出て行った。

後に残ったのは、私だけ…

傷ついた心を持った私だけ……
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