いちご
「ねぇ……それとさ…」

カナは、張り紙の一カ所をゆっくり指差した。

そこは、『親友を裏切った!!!』と書いてある場所だった。

「コレ…私の事じゃ無いでしょ…?………だとしたら……」

カナがまた下を向いた。

私もカナが言おうとしてる事が解った。


「―――ユイ!?」


「うん…」

カナは、下を向いたまま静かに言った。


―――私がユイを裏切った!?いつ?どこで?


私は、ハッと思った。

悠の事……



―――裏切ったって悠の事!??



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