いちご
「ユイ…アンタどうしたの?」

カナは、とても驚いたような顔をした。

「どうしたって…どうもしないけど?」

ユイは、ハッと笑うようにカナを見て言った。

「カナも麻里の仲間になるの?」

ユイは、見下すような表情で私を見てからカナを見た。

勿論クラスの皆は、唖然としている

さっきまでの話し声も笑い声も聞こえない

皆黙り込んでしまった。

「で?カナは、どっちの味方するの?」

ユイは、回りを気にせずにただ大声で言った。

「どっちって……」

カナは、勿論困り切って返事なんかできない様子だった。

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