いちご
私の疑問は、募るばかり…

「ま…麻里……」

悠の優しい声が私を呼ぶ……

私の顔は、きっと一瞬にして赤くなっただろう


「ゆ…「勘違いするなよな」

―――えっ!?

悠の声は、冷たい声に変わっていた。


「俺まで迷惑被るんだよだから張り紙外して来ただけだかんな…」

「わっ…解ってるよ……」

私は、下を向いた。

―――悠…見てられない

だけど悠の暖かい手が私の頭に乗った。

「んな訳あるかよ…」

―――え?

そう言って今度は、私をギュッと抱きしめた。

「お前の為だからな…」
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