いちご
「そっ…そうだね!!」
「だな!!取りあえず屋上に…///」

悠の顔は、真っ赤だった。

それがとても嬉しかった。


―――悠は、相手が私じゃなくても赤くなる?

叶っちゃいけない恋のくせに…

そんな事を心の中で悠に問い掛けた。


私とカナと悠は、屋上に移動した。

重いドアを開いた先にある屋上は、まるで夢の世界のようだった。


―――青空…近いなぁ…


私は、ぼんやり青空を眺めた。

「麻里!!何空なんか見てるの!?話するわよ話!!」

カナの大きな声に私は、夢から覚めた。

「あっ……うん…」

いざとなると恥ずかしくなった。

いったい悠に何を話せば良いんだろう……
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