平凡な日常



ふと声のする方を見た。

すると仁がこっちに手を振りながら走って来た。


!!!!!


仁は笑顔で、これから旅行にでも行くかのような、荷物を担いで走って来た。



すると

「「なんだお前その荷物は?、お前生き残る気あんのか!?。」」


見事に俺と仁の声がハモった。


「はぁ、お前な分かってるのか!?、これから7日間、それでどうやって生き残るんだよ。
飲まず、食わずでやってけるほど甘くねぇぞ!??。」


ふっ、と仁は勝ち誇った顔で言った。



俺はハァっ、とため息をついて言う。


「あのなぁ、仁これから7日間、拳銃片手に襲ってくる大人から逃げるんだぞ!?。」


そんな事分かってるよ。と仁は言う。



「分かってるなら、なんで。
その重い荷物担いで、どうやって逃げるんだよ、餓死より先に、殺されるに決まってんだろ!!。」


あっ、と仁は気付き、リュックを置く。


「そんなの置いて行くぞ!?。」


「ところで、遠藤さんは?。」


あっ!!
そうだ、今何時だ?
携帯を確認すると。



!!!!!!
9時を10分も過ぎていた。

嘘だろ?


遠藤さんは、遅刻なんかする人じゃ無い。

それに、こんな大事な日に?。


「あれ~~~優花まだかな~~。」


吉田さんも、不審感を持ち始めた。


あっ!!
と吉田さんも気付いた顔した。


まさか………。

気付くと俺は走っていた。


「おっおい!!、光輝!?。」

仁が驚いた顔で言う。


「わりい仁、二人を頼むな!?。」


「お兄ちゃん?。」







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