平凡な日常




ハァッハァッ。
勢い良く、走り出したのは良いけど。



道が途中までしかわからん。
学校終わって、一緒に帰った事あるけど。
いつも此所で別れるからな~~~。


やばい、どうしよう…………。


仕方無く、吉田さんに電話をかける。


ピリリリ。

良かったまだかかるみたいだ。


ピッ
吉田さんはすぐに電話に出てくれた。


『品川!!どうしたんだよ急に。』


「それより、まだ遠藤さん来て無いよね。」


『…………………うん。』

明らかに声のトーンが下がる。


「いや、勢い良く走ったのは良いけどさ。
道途中までしか分らなくてさ。」



『ハァ!?バカだろ?お前。
分かったよ道案内するから、今何処。』

やっぱり……頼りになる。

「えっと公園出て、右に真っ直ぐ行って、ちょっとのT字路。」


『あぁ、あそこね、そこを右に行って。』


俺は、電話に耳を傾けながら走る。










電話をかけて、3分間。


『そこを、右に曲がるとすぐだ。』


「あぁ、あった!!。」


『品川?優花を頼んだよ?。』

吉田さんは泣きながら言う。

「あぁ……。」


『な~~~~にカッコつけてんだよ~~~。』


いきなり仁に変わる。


「うるせーよ、それより仁、二人を守れ無かったら、どうなるか分かってるよな?。」

『えー、光輝君怖い、……まぁ安心しろって、二人は俺の命に変えても守るよ。
それより光輝、やっぱり……お前も康平に連絡付かなかったか?。』


「あぁ……。」


『やっぱり………。
じゃあ、遠藤さん頼んだぞ、後後ろで吉田がうるせーから切るな。』


「あぁ………。」


ピッ
電話を切った。

現在9時18分…………

間に合うかな?




俺は遠藤家のインターホンを押した。




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