平凡な日常
酷い、酷すぎる…………。
このゲームは予想以上に酷かった。
俺達は仁との電話の後……。
廃工場に向かうため走った、走っている途中、いくつもの死体をみた。
俺達ぐらいの子供、小学生ぐらいの子供、ましてや、幼稚園児までもが、銃で撃たれて殺されていた。
俺達は走った、なるべく速く、なるべく大人に見つからぬよう、なるべく死体を見ないように走った。
ハァッハァッ
俺も、遠藤さんも体力的にも、精神的にももう限界だ。
「品川…………くん……ハァッちょっと良いかな………。」
遠藤さんは息を切らしながら言った。
「どうかした?、やっぱり限界?ちょっと休もうか?。」
「うんっいやっまだ平気だけど…………パジャマを着替えたいかも………。」
あっ!!
本当だ!!なんで気付かなかったんだ、車から出て、すぐ逃げて……………。
どうしよう………どっか着替えられる所は……………。
「ダメかな??やっぱりこんな時に着替えるなんて無理かな?」
遠藤さんは上目使いで僕を見た。
うっやばいやばいなんか断っちゃいけない気が…………。
「じゃっじゃあどっかあったらそこに入ろう。」
そう、俺が言うと。
遠藤さんは、うんと笑顔になってくれた。
俺は遠藤さんの手を取り。
また走り出した。