平凡な日常
どんどんトラックとの距離が、縮まっていく。
残り15m位の時。
俺わ、左にハンドルを切った。
それに合わせてトラックも左に向かう。
その瞬間、俺わ思い切り右にハンドルを切った。
そして俺はバイクごと、歩道に乗り上げた。
「キャア。」
遠藤さんは、ビックリして声を上げる。
トラックの運転手は、こちらの動きに対応出来ずに。
そのまま俺たちを、素通りしていった。
よし、このまま逃げ切れれば。
だがトラックは、Uターンしてこちらに向かう。
トラックとの距離は、開いたから、速さ的には逃げ切れるだろう。
「やったね品川君、これで逃げれるね。」
「うん、そうだね。」
俺は、その時ふと思った。
逃げる?何処まで??
廃工場?みんないるのに?
トラックが工場まで追いかけてきたら?。
みんな、彩乃が危険に。
逃げちゃダメだ。
戦って勝つんだ。
ブゥゥン…。
おれは、バイクを車道の途中に止めた。