平凡な日常
~廃工場~
「「やっと着いたぁ!!。」」
二人で声を重ねて言った。
その瞬間後ろの物陰から、人影が動き、かなりの速さでこちらに向かってくる。
俺はソレを見逃さなかった。
俺は瞬時にその人影に向かって銃を構えた。
相手との距離約5m、相手こっちに銃を向ける。
相手と向きあった瞬間。
「光輝!?。」
「仁!?。」
物陰に潜んでいたのは、仁だった。
「仁!無事だったのかぁ。」
「光輝!良かったぁ。」
二人は喜びに溢れた。
「鮫島くん!。」
遠藤さんも、仁に気づき喜びに溢れた。
「あっ遠藤さんも無事だったのかぁ、良かったぁ。」
「あっそうだ彩乃は!?。」
俺は我に帰る。
「あぁそうだ、ちょっと待ってろ。」
仁は廃工場の中に入り、呼びに行ってくれたのであろう。
「優花ぁ~~~。」
吉田さんは、仁に話しを聞いて飛んで来たんだろう。
「紗季ぃ~~~。」
二人は喜び溢れ、抱きしめあい泣きだした。
だが一向に彩乃が来ない。
そう考えてた瞬間、仁が戻ってきた。
「彩乃は!?。」
俺は真っ先に仁に聞いた。
「あぁ、彩乃ちゃんは安心したらしく、奥で寝てるみたいだよ。」
仁が俺にそういった瞬間に、仁の後ろから人影が歩いてきた。
「うにゅう、お兄ちゃん?」
騒ぎで目をさました彩乃が、目を擦りこっちに歩いて来た。
「彩乃!!!。」
俺は急いで、彩乃に駆け寄り抱きしめた。
「良かったぁ無事で。」
俺は目から涙を溢した。
「お兄ちゃんも良かったぁ。」
兄妹二人で涙を流した。
皆の生還に皆で喜んでる間に、すぐに日が暮れ、夜になった。