四葉のクローバーの秘め事
「事情は分かりました。ですが、お聞きする限りでは、直ぐに逮捕はやはり出来かねます。私どもで捜査をさせて頂き、事実を確認致します。」



偏った思考と感情的になっていることで、この場で清憲達から真実は聞き出せないと判断し假躍は提案する。



「旦那様、奥様。ここは假躍さんにお任せした方がよろしいかと。これ以上事を荒立てても…」



朔渕も假躍と同意見らしく、清憲と曝に話し掛ける。



「本当に、きちんと調べて頂けるんですわよね?」



「勿論、公明正大な捜査をすることをお約束します。」



疑念を抱く曝に、はっきりと假躍は言う。



「曝、もういい。朔渕、お前の言う通りこの場は引くことにしよう。」



清憲は、朔渕の言うことなら聞くらしい。



「逮捕の報告、心待ちにしているぞ。」



清憲は浅雛を嫌そうに一瞥した後、捨て台詞を吐き3人は部屋を後にした。
< 11 / 66 >

この作品をシェア

pagetop