四葉のクローバーの秘め事
「病院に行ってきましたが、まだ薙晶の意識は戻っていませんでした。」
仇夂と小鳥遊が病院へ赴くと、朔渕とは別の秘書が待機していた。
その秘書によるとビルの植え込みがクッションとなり即死ではないものの、運び込まれた時は意識不明の重体であった。
「今は落ち着いてるようですけど。…娘が意識不明だっていうのにあの両親……」
小鳥遊が苛つくのも無理はない。
警視庁での一悶着の後、清憲達は病院には戻らず会社に戻って仕事をしているらしい。
「マスコミに見せる顔と別人だよな、あれは。猫かぶりもあそこまでやると呆れを通り越して感心するぜ。俺、冷宝グループの菓子、結構気に入ってたのにな。」
そう言う我黏の傍らには、薙晶が発案した新作の飴、クリスタルがあった。
四葉のクローバー型の半透明の小さい飴。
一つ一つ個別包装になっていて、赤や水色・緑・黄色など色によって味が違う。
薙晶が会見で発表した名前の由来である宝石みたいな半透明さが、可愛いもの好きな女子中高生を中心に広まり、今や我黏のような中高年層までに浸透している人気ぶりだ。
仇夂と小鳥遊が病院へ赴くと、朔渕とは別の秘書が待機していた。
その秘書によるとビルの植え込みがクッションとなり即死ではないものの、運び込まれた時は意識不明の重体であった。
「今は落ち着いてるようですけど。…娘が意識不明だっていうのにあの両親……」
小鳥遊が苛つくのも無理はない。
警視庁での一悶着の後、清憲達は病院には戻らず会社に戻って仕事をしているらしい。
「マスコミに見せる顔と別人だよな、あれは。猫かぶりもあそこまでやると呆れを通り越して感心するぜ。俺、冷宝グループの菓子、結構気に入ってたのにな。」
そう言う我黏の傍らには、薙晶が発案した新作の飴、クリスタルがあった。
四葉のクローバー型の半透明の小さい飴。
一つ一つ個別包装になっていて、赤や水色・緑・黄色など色によって味が違う。
薙晶が会見で発表した名前の由来である宝石みたいな半透明さが、可愛いもの好きな女子中高生を中心に広まり、今や我黏のような中高年層までに浸透している人気ぶりだ。