四葉のクローバーの秘め事
「それにしても、薙晶はよっぽど四葉のクローバーが好きらしいですね。」
「ああ、この飴か?」
我黏が目で示した、先程までお気に入りだったクリスタル。
言い方が嫌そうなのは、気のせいではないだろう。
「それもそうなんですけど、携帯の待ち受けもストラップも四葉のクローバーでした。」
「四葉を押し花にした栞までありましたよ。」
転落時に持っていたと思われる鞄の中には、他にも手帳やペンなどもクローバーがあしらわれたものが多かった。
「病院にいた秘書によると、栞は特に大切にしてたようです。」
「変なとこで乙女チックだな。」
聞けば聞くほど、調べれば調べるほど、傍若無人の暴君以外の何者でもない薙晶の、そんな意外過ぎる一面が我黏には可笑しかった。
「しかも最近では、四葉型のUSBメモリまで作らせたみたいですよ。」
「筋金入りだな。」
これには馬鹿にして笑っていた我黏も、若干引きぎみである。
いつかは持ち物全てを四葉にしてしまうのではないか。
薙晶の持ち物から四葉のクローバーに対する執着が、何故だか強烈に感じてしまうのだった。
「ああ、この飴か?」
我黏が目で示した、先程までお気に入りだったクリスタル。
言い方が嫌そうなのは、気のせいではないだろう。
「それもそうなんですけど、携帯の待ち受けもストラップも四葉のクローバーでした。」
「四葉を押し花にした栞までありましたよ。」
転落時に持っていたと思われる鞄の中には、他にも手帳やペンなどもクローバーがあしらわれたものが多かった。
「病院にいた秘書によると、栞は特に大切にしてたようです。」
「変なとこで乙女チックだな。」
聞けば聞くほど、調べれば調べるほど、傍若無人の暴君以外の何者でもない薙晶の、そんな意外過ぎる一面が我黏には可笑しかった。
「しかも最近では、四葉型のUSBメモリまで作らせたみたいですよ。」
「筋金入りだな。」
これには馬鹿にして笑っていた我黏も、若干引きぎみである。
いつかは持ち物全てを四葉にしてしまうのではないか。
薙晶の持ち物から四葉のクローバーに対する執着が、何故だか強烈に感じてしまうのだった。