四葉のクローバーの秘め事
假躍を始めとして、あまりにも突然で驚き動揺していた。


しかし、浅雛が物凄く真剣に資料は信頼出来ると言い切った為、假躍は信用して命を出したのだ。



結果朔渕を逮捕出来たのだが、浅雛はその資料の情報源を頑なに言おうとしなかった。



「最低な奴だ!あんなのを野放しにしていたなんて。」



「落ち着けって。」



怒りを露にしながら部屋に入ってきた小鳥遊とそれを宥める厠餉乘。



「どうかしたのか?」


「どうもこうもありませんよ!朔渕の奴、自分勝手な供述ばっかりしやがって。」



小鳥遊が怒るのも無理はない。


朔渕の供述は、それはもう自己中心的なものだった。


大手の会社の秘書になって清憲に尽くしてきたが、起伏の激しい清憲に振り回されていた。

だから、褒美を兼ねた迷惑料を貰っていただけだ。

それの何が悪い。

ただそれが世間では横領というらしいが、そんなの知ったことではない。

あの娘も告発するなどと余計なことを言わなければ落ちずにすんだものを。
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