四葉のクローバーの秘め事
「モチーフは四葉のクローバーがいいな。」



テストが終わってすぐ、聖と薙晶はお菓子の企画を始めた。



四葉のクローバーは薙晶にとって思い出深いもの。


聖もそれに賛成した。



「四葉のクローバーで何作ろうか。形が綺麗で、作りやすいのが良いよね。クッキーとかマカロンとか…飴とかケーキとかチョコレートとか。後は……」


「飴がいい!」



何か閃いたのか薙晶は叫ぶ。



「飴なら色々バリエーションが作れる。赤なら林檎味、水色ならソーダ味、緑なら抹茶味、黄色ならレモン味って感じで。色で味が違うとかどう?」



「あ、それいいかも。色と味をたくさん作ったら無限大だ。」


「色と味は後で詰めるとして、名前どうする?せっかく聖と考えてるんだから意味のあるのにしたい。」


「そうだね。名前……う~ん……」



唸りながらいくつもの候補を並び立てるも、どれもいまいち。


何かしっくりこない。
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