ラブ・ロボット

しかし、こうしてお見合いパーティに参加してみても。


おしゃれで可愛い女子たちにはとても太刀打ちなど出来ない。





本日、一番人気だった12番の彼女は。

・・・白い肌、パッチリお目々。
ゆるまき、栗色のふわふわセミロングに、天使を思わせる、雪のように真っ白なワンピース。


何がどうなってそんなに決まっているの?
全く分からない・・・。





それにひきかえ、私。



いつ買ったかも謎な、タンスの奥深くから出て来た白いジャケットに。
お母さんの授業参観みたいな黒のロングスカート。
髪型もどうしていいか分からず、真っ黒な髪を後ろで一つ結びに。


私なりに・・・「きちんと!」しようと思った結果がこれだった。

頑張った結果がこんなわけの分からない格好なんて、悲しすぎる。

そりゃあ、誰にも選んでもらえるわけ、ないよね。







肩を落として、パーティ会場を後にした。


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