ラブ・ロボット
「ふぁー、疲れた」
とりあえず、荷物と着ていたものを脱ぎ、ソファーに放り投げる。
適当なジャージに着替え、冷蔵庫からビールを取り出し、テレビをつけた。
「はー、落ち着く!」
22歳で上京して来てから、ずっとこの1Rに住んでいる。
狭いけど私の最高に落ち着く場所。
さっきのパーティには簡単な食べ物が用意されていたけど、ろくに食べられなかった。
おなかすいた。
パスタでもつくろうかな。
ビール片手に、お湯を沸かそうとしたところで。
「あ。さっきおじさんに、お菓子みたいなのもらったんだっけ。」
ソファーに放り投げた紙袋。
ちょうどいい。
パスタつくりながら、お菓子つまもう。
紙袋から箱を取り出し、可愛い包装紙を丁寧にはがすと。
「・・・?なに、コレ・・・?」
箱の中に入っていたのは、レストランやカフェに置いてあるような、分厚いメニューのようなものだった。
どうやらお菓子ではなさそう。