告白前の失恋【完結】
前はちょこちょこ出かけてたんだけど、やっぱりあれから少しだけ壁が出来た様に感じてた。
弘はハッキリとした答えを聞くのを拒否してたし。
努はあの事を話題に出すのを嫌がってたし。
私自身も、まだ何も変わらない様に感じてた。
月曜日になり、私は早起きして念入りに準備をしていた。
どうせ、プールに入ったら落ちるのはわかってたけど。
洋服も昨日、ウキウキしながら考えてたし。
ギンガムチェックのオフショルと、インディゴハイウエストショーパン。
それに、麦わらハット。
足元はグラディエーターサンダル。
それに、濡れてもいいようにビニールバッグ。
家を出ようとした時に、携帯が鳴る。
誰だ?
確認すると、努からの着信だった。