告白前の失恋【完結】
意地悪してるのわかってる。

だけど。


どうして、進んで好きな人の恋の応援しないといけないんだ。



まあ、応援すると言ってしまった手前。
取り消すことも出来ないのだけど。



「あ、祐美子。
もちろんお前も行くよな?」


次の授業の準備をしてる私に、努はそう問いかけた。



「二人で行けばいいじゃん」



そんで、告白でもして、付き合っちゃえ。


…嫌だけど。


キョトンとした顔をして、努は私の目の前に座った。


「何で。俺、祐美子いねえと盛り上がらねえんだけど」


………どうして、そう言う事を平気で言うんだ。馬鹿。
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