告白前の失恋【完結】
「好きか、って聞かれたら違うと思う。
前ほど意識はしてない。
でも、つい目で追っちゃう自分がいる」
「うん」
「それに、今日迎えに来てくれて嬉しかった。
だけど、それを弘に誤解されたくなかったのも事実」
「うん」
「…うわ、さいっていじゃん、私」
「あはは、さいってー。二人を天秤にかけてる宮島、いでっ」
ケラケラと茶化す様に言う弘の背中をバチンっと叩く。
パーカー羽織ってて良かったね!ふんっ。