告白前の失恋【完結】
先生の目を盗んで携帯を出すと、私は梨々子へとメールを送る。

お誘いのメール。



【お久。
今度さ、私と努とか皆でお出かけしない?】




唐突すぎないか。
そう思ったけど、そのまま私はメールを送る。


すぐに返信が来て、それを開いた。



【いいよ!ならさ、小林君とかも誘えないかな?】


……小林…君?



小林君とは、努と一番仲良しの男の子。
弘だ。


【何、弘の事好きなの?】


そう、メールを打ち込んでから。


一度、私は努を見た。


眠そうに肘をついて、黒板を眺めている努。

私の席から右斜め前の努は丸見えだ。
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