告白前の失恋【完結】


呆れたように言う弘に、私は「ありがとう」と伝える。
すると、弘は照れた様で、顔を背けながら「どういたしまして」と消え入りそうな声で言った。


なんつうか、今凄く恋人っぽくない?


付き合ってないけどさ、でもとっても恋人っぽい。
なんか、それを私は嬉しく思ってる。


少しだけ、ドキドキもしてる。




「どうぞ」


それから、色々屋台を回って食べ物を購入した私達。
食べる場所を探して、喧騒から少し離れたとこにある石段に座った。

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