告白前の失恋【完結】
ハッキリとした
夏の終わり。
明日から始業式って時に、何故か私は努から呼び出しをくらった。
宿題終わらせておいてよかった、と切実に思った。
もうすぐ着くと連絡が来たから、先に玄関で待ってると努が来るのが見える。
手を振って努を呼ぶと、それに気付いた努が同じ様に手を振った。
それから、目の前に来た努と向き合うと、努は何故か顔を強張らせていた。
「どしたの」
「いや、えっと」
どこか、ぎこちなく話す努。
どうしたんだ?本当に。
それでも、腕を組みながら努が話すのを待ってると。