告白前の失恋【完結】
そのまま、弘は私の肩に腕を回すと顔が見えないように引っ張る。


「んじゃ、また学校で~」

「おー」


涙を堪えるのに必死で、二人に何も言えない。
だけど、代わりに弘が笑って言ってくれた。



本当に、ありがとう。
弘。




二人から離れた場所に来て、弘はぼそっと言う。


「………きっちーな、あれは」


私は両手で顔を覆って、こくこくと頷く。



何で、付き合ってるんだろう。
どこで、そうなったの?


< 50 / 174 >

この作品をシェア

pagetop