告白前の失恋【完結】
「俺は…結構前から努の好きな人知ってたから。
それに、宮島の好きな人も。
だから、今更だし、大丈夫なだけ」
そう言うと、弘は私の頭をくしゃくしゃっと撫でる。
「けど、宮島は努の好きな人知らなかっただろ?
だから、しょうがない」
「~~~~……っ」
何で、こんなに弘は優しいんだ。
しょうがないって。
だけど、肯定してくれるのがとてもありがたくて。
どれだけこの言葉に救われたんだかわかんない。