告白前の失恋【完結】
『何でいきなり玉砕するつもりなのかわかんないけど、断るつもりなら返事要らない。
俺はいくらでも待つ。
だけど、それはOKの答えのみだから』
「……」
『変に気にする必要なんてないからな?
俺、別に今の状態辛くも何ともないし』
「嘘だよ…」
『本当。嘘は言ってないよ。
努の事は諦めてるからいいけどさ、お願いだから他の人のとこには行くなよ』
「……弘」
『それだけは結構へこんじゃうからさ、あはは。女々しくてごめん』
「……」
『だから、それが理由で会おうって言うなら今日はいい。
会いたいって言うなら飛んで行くけどさ』
「……うん、わかった」
『じゃあ、月曜また学校でな』
「うん」
電話を切った後、私は暫く画面を見つめていた。